スピーキング力を一気に高める学習法「独り言英語」のやり方

フードをかぶってリュックを背負った女性が、外国のとある街中を歩いています。夜にもかかわらず人通りや車通りが多く、所々で街灯が明るく光っています

独り言英語は「いつでもどこでも」「好きな時に」「無料で」「一人で」行える勉強法です。

こんなに便利な方法を使わない手はありませんよ!

※2017/9/12更新

日本人は英語を話せない?

  • スピーキングが苦手な日本人がこんなにも多いのは何故なの?
  • 難しい単語や表現は驚くほど知ってるのに話せないのは何故?

外国人の方と話していると、このように聞かれることがあります。

そのたびに理由を考えてみるのですが、やはり中学・高校と読み書き中心で習い、普段英語を話す機会に恵まれていないことが、

日本人が英語を話せない主な理由ではないかと思うのです。

どんなに知識をインプットしても、アウトプットを通して「使える英語」にしていかないと、英語はいつまで経っても話せませんよね。

逆に言えば、
話す機会さえもてば英語はどんどん話せるようになります

中学と高校で合わせて6年間も英語を基礎から学んだわけなので、

会話に必要なベースは既に習っているはずなんです。

でも、いきなり英語を話す機会をつくれと言われても、お金も時間もかかるし、案外難しかったりしますよね。

そこでお勧めしたいのが「独り言英語」

正しい手順と方法で行えば、スピーキング力を一気に高めて、

眠っていた知識を「使える英語」に磨き上げることができるんです。

 

独り言英語で会話力を磨くステップ

「独り言英語」とは、その名の通り英語で独り言をいうことによってスピーキングの訓練をするという学習法です。

英語を話せるようになるには、まずは英語が口から出てくるように英語に慣れることが重要です。

さっそく具体的なやり方を説明しますので、

時間がある人は、実際に試しながら読み進めてみてください。

 

1. 自己紹介の練習

コーヒーを片手にもった男性とあいさつをしているところです。

まずはコミュニケーションの出発点である自己紹介の練習から始めます。

自己紹介の手順

  1. 日本語で自分に質問する
    例: こんにちは。あなたの名前は?
  2. 英語で答える
    例: Hello. Nice to meet you. I’m ○○.
  3. 日本語で自分に質問する
    例: なんて呼べばいい?
  4. 英語に訳す
    例: Please call me ○○.
  5. この流れを繰り返す
    (年齢、住んでいること、興味のあること、趣味、仕事、好きな食べ物、夢や目標など、思いつく限りどんどん質問しながら話してみましょう)

このようにまず自分に日本語で質問して、それに答える形で英語を話していきます。

一問一答ですね。

ある程度英語が話せる人は、日本語を使わずに英語で質問しても構いませんし、

英語で質問できないときだけ日本語で質問しても構いません。

自分に合う方法で進めていきましょう。

 

独り言英語で大きな成果を出すには

独り言英語はいつでも簡単に行うことが出来ますが、

やみくもにブツブツ言うだけではスピーキング力は上がりません。

その効果を最大限に引き出すには様々な工夫が必要です。

主に重要なのは次の3つです。

  1. とにかく英語を話し続ける
  2. 柔軟に言い換える
  3. 知らないことは後で調べる

 

1. とにかく英語を話し続ける

実際にやってみると分かるのですが、独り言英語を続けるのは意外と難しいものです。

特にスピーキングに慣れていない人は、最初はなかなか英語が出てこず、すぐにやめてしまいたくなるかもしれません。

それでもとにかく英語を話し続けることが大切です。

なぜなら、英語をひねりだそうともがくことで、眠っていた英語の知識や使えずにいた表現を思い出し、英語の文章を組み立てられるようになっていくからです。

※どうしても英語が出てこなくて独り言が続かないときは、時間を設定して難易度をコントロールしてみましょう。初級の方は1分間から始め、徐々に時間を伸ばすとやりやすいかもしれません。

 

2. 柔軟に言い換える

次に大切なのが、分からない単語や表現があったときに、

自分の分かる言葉や知識を活用して柔軟に言い換えるということです。

ネイティブの人々は、簡単な単語と文法を使ってとてもシンプルな英語を使います。

日本人が必死に2行、3行で伝えるようなことを、さらっと一言で済ませたりすることも多いです。

ここから学べることは、

スピーキング力の向上には語彙の多さや多岐にわたる表現が必ずしも必要とは限らないということ。

知っている英語でシンプルな文章をつくるように意識して練習すれば、自ずと表現の幅も広がっていくでしょう。

 

3. 知らないことは後で調べる

スピーキングの練習は実際の会話により近い形で行ったほうが効果的です。

テキスト学習や学校の勉強とは違い、実際のやりとりには会話の流れや展開というものがあるからです。

やりとりの中で英語を使えるようになるには、

英文をつくりあげる瞬発力や話題に沿って答えられる対応力などを磨いていかなければいけません。

そのため、分からないことが出てきたからといって会話を途中でとめたりせず、

キリのいいところまで英語を話し続けたほうがトレーニングになります

分からないことや知らないことは、終わった後で調べるようにしましょう。

 

例えば私は、通勤のときに最寄り駅まで歩きながら独り言英語を実践し、

電車の中で知りたかった表現をスマホで調べるようにしています。

ボキャブラリーを増やすことよりも英語に慣れることの方が大切なので、

多少分からないことがあっても止まらず、英語をどんどん話すようにしましょう。

 

2. 一人二役で話題を広げる

片手に飲み物の入ったグラスをもった人たちが二人で会話を楽しんでいます

自己紹介に慣れてきたら、次はより実践的な会話に挑戦していきます。

実際の会話は相手と言葉のキャッチボールをすることで進んでいくので、

独り言英語で対人コミュニケーションの練習もしていく必要があります。

具体的には、まず自己紹介を聞いていた人の気持ちになって、自分に英語で質問をします。

そして次に、話し手に戻って質問に英語で答えます。

そしてさらに聞き手になって答えて・・・というふうに、一人二役で会話を進めていきます

自己紹介の練習は、あくまで一問一答で、淡々と質問に答える形でしたが、

今回は、話し手と聞き手、それぞれの立場になりきって会話を進めていくというのがポイントです。

 

一人二役の独り言英語で学びを深める

一人二役で会話のキャッチボールをしていくことで、新たに次のことが学べるようになります。

  • 疑問文のつくり方
  • 相槌のうち方
    例: いいね、確かに
  • さまざまな会話表現
    例: ありえない、お気の毒に

コミュニケーションは「双方向の会話」なので、相手に配慮した言葉や表現が必要になってきます。

例えば、相手に「何歳ぐらいから英語の勉強を始めたの?」と聞かれたら、

少し記憶を思い出すために「えっと、ちょっと待ってね」や「あれ、何歳だっけ?」という表現を使うかもしれませんよね。

一方的な自己紹介の練習に比べて、会話のキャッチボールとなると求められる英語レベルがグッっと上がるわけです。

(独り言英語の難易度も当然上がっていくわけですが)

この方法でトレーニングを続けると、実際の英会話でもどんどん英語が出てくるようになります。

一人二役の独り言英語は、一見難しそうに見えますが、慣れてしまえば自然にできるようになりますよ。

 

3. より難しい話題に挑戦

向かい合わせに座っているスマートフォンをもっている女性とカフェで雑談している様子。二人の前にはラテが1つずつ置いてあります。

「もう自己紹介は何度もしたし、会話のキャッチボールにも慣れてきた。次のステップに進みたいなぁ」

そう思うようになったら、最後のステップに入っていきます。

最後のステップは、より突っ込んだ内容について話すトレーニング。

意見・主義主張が絡んでくるテーマを選択することで、コミュニケーションのレベルを上げます。

 

自分の意見や主張が求められるテーマ

  • 近況を共有する
  • 悩み相談にのってもらう
  • トピックについて意見交換
    例: 恋愛、旅行、語学

やり方はこれまでと同じです。

好きなテーマを選択したら、一人二役で会話のキャッチボールをしていきましょう。

カフェで友人に悩み相談をしているところなど、より具体的に場面を設置すると学習効果が高まります。

このステップを着実にこなせるようになってくると、

実際のコミュニケーションでも、より深い内容について話せるようになります。

相手との距離も縮まりやすく、会話に手応えを感じられるようになるでしょう。

 

独り言英語を実践するときのコツ

1. 優しい聞き手を想像する

どうしても英語を話すことが苦手で言葉に詰まってしまう場合は、

どんなに拙い英語を話していても「うんうん」といって辛抱強く聞き続けてくれる人を想像するとやりやすいでしょう。

一生懸命伝えようとしているあなたのことを、その人はしっかり理解しようとしてくれるはず。

優しい英会話講師をイメージするといいかもしれません。

 

スピーキング力を磨くには、なるべく実際の会話に近い環境で訓練をする必要があるので、

目の前に外国人がいるところを想像してから始めるのは非常に効果的です。

イマジナリーフレンド(想像上の友達)をつくって名前をつけると親しみがわきますよ。

私には訓練を手伝ってくれるイマジナリーフレンドが複数います。笑

 

2. 留学をイメージする

留学しているところをイメージしてみてください。

普段から英語を使って生活することになりますが、どこまであなたの英語は通じるでしょうか。

たとえ英語が通じなかったとしても、そこで暮らして行くためには、なんとかして意思を伝えなければなりませんよね。

そうなると、知ってる単語を並べてでも、カタコトでも、発音が悪くてもいいので、なんとかして英語を話そうとするはずです。

実はこのプロセスが非常に大切なんです。

無理やりでも英語を使うことで、これまで使えずにいた英語が「使える英語」に磨かれていくからです。

留学している自分をイメージしながら取り組むと、甘えがなくなって英語を話しやすくなります。

意外と話せている自分に驚くかもしれませんよ。

 

ちなみに、私がお世話になったロス在住の日本人の方は、

実際に留学したとき、英語の文法書を片手に独り言英語で訓練していたそうです。

暇さえあれば、とにかく独り言で英語をアウトプットをしてみて、

わからないことをすぐに調べて身につける。そして実際に使ってみる。

その繰り返しで「使える英語」を身につけていったそうです。

 

3. 完璧な英語を求めない

最後は、
正確な英語ではなく、実際に口から出てきた英語で話をつなぐということ。

独り言英語を始めると、自分が伝えたい英語を正確に表現できないケースの方が多いことに気づきます。

たとえば、

「いまの生活に不満はないけど、できることならもっと自由な時間がほしいと思ってるんだよね」

と言いたいのに、

I want to have much time because I’m working so hard… (たくさん時間がほしい。とても忙しいから…)

としか言えなかったとします。

こんなときは、いつまでも言えなかったことにこだわるのではなく、

自分が実際に話した英語に従って独り言を進めるようにしましょう。

“I want to have…” の内容をもとに、会話を進めていくのです。

ここで立ち止まってしまって、言いたいことを正確に表現しようと格闘すると、

なかなか会話が前に進まず、ストレスが溜まってしまいます。

完璧主義を捨て、可能な範囲内で独り言を進めるようにしてください。

心配しなくても、レベルが上がってくれば、より正確に表現できるようになりますので。

意図とは違った表現で会話を進めることは、現実のやりとりでたくさんあります。

私も英会話の練習を始めたばかりの頃は、フットサルを楽しんだことを「サッカーを楽しんだ」と伝えたり、ケガをしたことを伝えたかったのに単語が分からなかったので「疲れた」とだけ伝えたりしていました。

今でも少し難しい話題になったりすると、微妙なニュアンスが伝えられずに悔しい思いをすることがありますし、

勘違いを解消できずに話題が展開していくこともあります。

独り言英語で言えなかったことは、あとで調べて次に使えるようにすればいいのです。

特に英語のアウトプットに慣れない間は、どんどん間違えることで新しい知識を貪欲に吸収したほうが、

正確性を求めるよりも成長のスピードが速いように思います。

会話の流れを大切にしながら練習していきましょう。

 


独り言英語で会話力を磨こう

独り言英語の良いところは、自分の伝えたいことを英語にする練習ができることです。

一生懸命テキスト学習に励んだのに、駅で外国人に声をかけられたとき、ひと言も話せなかった・・・

そんな経験をしたことがある人は、知識がまだ「使える英語」になっていないということ。

相手の問いかけに対して反射的に英語を組み立てて話す練習をしなければ、いつまで経っても話せるようにはなりません。

独り言英語で英語をどんどんアウトプットして、実践で使える会話力を身につけていきましょう。

 

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