英語を習得するまでに必要な勉強時間の目安とは?

植物の芽。イメージ写真です。

1日どのくらい英語を勉強すればいいのでしょうか?

今回は、英語習得までに必要な勉強時間の目安について、

調べたこと、知っていること、実感していることを書いてみたいと思います。

英語の習得に必要な勉強時間の目安

英文が書かれたペーパーのうえに眼鏡が置かれています。

実は、ひと言で「英語の習得」といっても「何をもって習得というか」は人によって違うので、

「英語の習得に必要な時間」には色々な意見があり、唯一の答えを提示することは出来ません。

以前、学習計画を立てるために色々と調べまわったことがありますが、

1年、3年、10年と人によって本当に様々でした。

さらに理解力の差や環境なども関わってくるので、正確に算出するのは余計に難しくなります。

 

勉強時間の目安となる指標

そこでこの記事では、経験則や調査・研究などによって明らかになっているもののうち、

学習計画を立てるのに役立ちそうな指標を3つ紹介しようと思います。

学習計画を立てるとき、大体の目安として使ってください。

 

1. 100時間、1,000時間の法則

語学の世界では、ある特定の分野を勉強するとき、

  • 初心者を脱するのに100時間
  • 周囲に認められるレベルになるのに1,000時間

必要と言われています。

ある特定の分野とは、「英作文」「英会話」「英文法」など。

根拠となるデータがないので、経験則の可能性が高いですが、

私の実感としても、大きく外れてはいないように感じます。

 

1,000時間に関しては、ブレイクスルーする1つの目安として使われることも多いですね。

アルクの1,000時間ヒアリングマラソンや、短期集中で英語を身につけたい人向けの1年英語マスタープログラム「トライズ」など、

1,000時間という言葉は色んなところで見かけます。

 

2. 日常生活で困らないレベルになるには3,000時間必要

アメリカ国務省が公表しているデータによると、

英語のネイティブスピーカーが日常生活で困らない程度の日本語を習得するのにかかる時間は約2,200時間

だそうです。

※出典: 英語学習のメカニズム(廣森友人)

 

言語の習得のしやすさは「言語同士がどれぐらい似ているか」に影響を受けるらしく、

ネイティブが、英語と言語的に似ているスペイン語を学ぶ場合は、約600時間で済むそうです。

日本語の場合は約2,200時間・・・1,600時間も違うんですね。汗

英語と日本語は、それぐらい言語的に構造や体系が似ていないので、習得するのが難しいそう。

 

日本人が英語を習得する場合も、これと同じだけ時間がかかると想定されていて、約2,200時間!・・・と言いたいところですが、

実は上記のデータは専門的な研修を受けたケースなので、
日本人が独学で英語を学ぶ場合は約3,000時間必要とされています。

 

3. 10,000時間の法則

プロスポーツ選手やチェスの名人など、過度に競争の激しい分野で活躍しているプロフェッショナルについて、

活躍するのに必要な訓練時間は、共通して10,000時間であるということが明らかになっています。

この10,000時間という数字はマジックナンバーと呼ばれていて、この法則は様々な本や雑誌で取りあげられています。

※この10,000時間の法則については、天才!成功する人々の法則(マルコム・グラッドウェル)に詳しく書かれています。

もしあなたが、同時通訳者やテレビのコメンテーターなど、競争の激しい分野で英語を使って活躍したいなら

統計的には、10,000時間に匹敵する量の訓練が必要ということになります。

 

高校卒業後に必要な勉強時間

女性が本を開いているところです。

中学・高校で英語を勉強する時間は、自習も含めて1,000時間~1,500時間と言われています。

これをふまえて、少しシミュレーションしてみましょう。

 

高校卒業後に、日常生活で困らない英語力を身につけたいなら

既に紹介した参考指標により、

日常生活で困らない英語力を身につけるには、3,000時間必要
だと分かりました。

中・高で既に1,000時間、英語を勉強していたと仮定して、これから必要な勉強時間を計算してみます。

 

シミュレーション

2日に1回、3時間勉強した場合、
1年で約550時間(365日×1/2×3時間)勉強することができます。

このペースで勉強していくと、2年で約1,100時間、3年で約1,650時間、4年で約2,200時間勉強することになるので、

中・高の1,000時間+4年で2,200時間=3,000時間超。

つまり、2日に1回、3時間勉強を頑張り続ければ、4年後には日常生活に困らないレベルに到達できる計算になります。

「言うは易し、行うは難し」ですが。。

現在の学校教育は読み書き中心であるため、スピーキング力やリスニング力の育成に課題を抱えていると言われています。中高合わせて1,000時間以上も英語を勉強しているのに、簡単な英語の意思疎通さえできないというのは、少し残念な気がしますね。

 

1日に必要な勉強時間は?

手帳が机の上に広げられていて、月間スケジュール欄がうつっています。

このように、英語を習得するまでに必要な時間の目安を使えば、

目標を達成するために、
1日にどれぐらい勉強しないといけないかがイメージできるようになります。

人によっては日ごろの学習時間を見直す必要があるかもしれません。

ぜひ一度、この機会に勉強時間を算出してみてください。

 

もちろん、ここでは学習時間だけにフォーカスして考えているので、

学習内容を工夫することによって、勉強時間を短縮することは可能です。

勉強時間の目安をおおまかに決めたあとは、日頃の学習を工夫し続けることを怠らず、

計画よりも前倒しで目標を達成できるように頑張っていくようにしましょう。

 

間違った努力に気をつけて

今回は勉強時間の話だったので、学習内容には全くふれてきませんでしたが、

目標を達成するために必要な勉強をするということも大切です。

読み書きの練習をしなければ、文章を読んだりメールしたりすることは出来ないし、

話す練習をしなければ、TOEICの点数がいくら良くても、英語が喋れないままになってしまいます。

せっかく何時間も何年もかけて努力したのに、蓋を開けてみたら全然実力がついてませんでした。涙

なんてことにならないように気をつけたいですね。