音声をテキスト化するアプリで英会話のボキャブラリーを増やす方法

文字起こしアプリを起動しているスマホがうつっています

今回紹介するのは、音声をテキストに変換してくれる「文字起こしアプリ」をつかった学習法。

このアプリをうまく使えば、自分が話した英語を見直して、新しい語彙を習得したり、正確な英語表現を学んだりすることができます。

かなり手軽に取り組めるので、効率よく会話のバリエーションを増やせますよ!

文字起こしアプリを使うメリット

スマホに向かって話しかけている様子

私がこの方法にたどり着いたきっかけは、

「スピーキングの練習って、もっと手軽にできないの?」

とふと思ったことでした。

これまでこのサイトでも紹介してきたように、英会話の練習をする方法は割と色々あるんですが、手間がかかったりハードルが高かったりするんですよね。

英会話の練習法と悩ましい点

  1. オンライン英会話
    自宅で手軽にマンツーマンレッスンが受けられる。その一方で、予約したり予定を空けたりする必要がある。話す内容を考えたり、心の準備をしたりする必要もあるので、「思い立ってすぐ」「短時間でサクッと」とはいかない。

  2. 外国人とチャット
    オンライン英会話に比べて手軽に取り組めるが、思ったことを文字にするのと瞬発的に口に出すのとでは、難易度に大きな隔たりがある。どんどん英語を話す練習をしないと、英会話は上達していかない。

  3. 英語で独り言
    英語をどんどん口に出すいい練習になるが、話しっぱなしになるので、適当になってしまいがち。何を話そうかと話題に悩むことも多く、緊張感がないので続けるのに根気がいる。

  4. 質問に答える練習
    話すテーマが明確になり、瞬発的に考えを伝えるいい練習になる。その一方で、結論、理由、補足説明といった形式的な返答になりやすく、独り言英語と同じで話しっぱなしになるので効果的な復習が難しい。

  5. 録音して聞いてみる
    独り言英語や質問に答える練習、オンライン英会話のレッスンを録音して聞いてみると、自分の課題が浮き彫りになり、かなりためになる。ただ、自分の声を何度も聞くのは結構辛いものがあるし恥ずかしい・・・

どんなに良いと思える方法にも一長一短あるのが普通なので、状況によって使い分ければいいだけの話かもしれませんが。^^;

 

とにかく手軽。その割に効果は絶大◎

文字起こしアプリを活用した学習法の良いところは、とにかく手軽に取り組めるところ!

マイク印のボタンを押してスマホに話しかけると・・・

speech-texterの使用画面。マイクのボタンです。

 

読み取った文字をどんどんテキストにしてくれるんです。

speech-texterの使用画面。実際につかったところです。

ただし、「.(ピリオド)」がないので少し読みづらく、話すスピードや発音によっては誤変換になったり、音を拾えてなかったりもします。

この例でも、uhmm… plants と言ったところがimplantsになっています。笑

でも、特に問題ありません。

この短所を補って余りある長所やメリットがあるからです。

 

文字起こしアプリの長所とメリット

1. 話した内容が文字で残る

話しっぱなしにならず、文字を見ながら振り返りができます。自分のクセや良く使う表現に気づくことができるので、言い換え表現を積極的に調べてボキャブラリーを増やしていけるようになります。文字で残るので、録音の場合と違って、何度見返しても恥ずかしくありません。

2. 手軽に始められる

思い立ったときにアプリを起動してすぐ始められます。「オンライン英会話の前にちょっとだけスモールトークの練習をしておこうかな」「ドラマの感想を独りごとで言ってみようかな」といった具合に、手軽にチャレンジできるのが魅力です。

3. 気軽に失敗できる

会話の相手がいないので、失敗を恐れずどんどん英語を口に出すことができます。テキストで残るという安心感があるのも、積極的になれる理由のひとつ。独り言英語だと「これで良いのかな~」と気になりながら話すことになりますが、文字起こしアプリの場合、あとでじっくり見返すことができるので気兼ねなくスピーキングの練習に集中できます。

4. 使えるボキャブラリ―が増える

私がなにより気に入っているポイントが、実用性の高いボキャブラリーが手に入るところ。というのも、いつ使うか分からない単語ではなく、自分が言えなかった(=言いたかった)単語を調べて学んでいくので、記憶に定着させやすいんです。繰り返せば繰り返すほど、使えるボキャブラリーがどんどん増えていくのを実感できますよ。

 

文字起こしアプリを使った学習法

それでは、具体的な学習法をシェアしていきたいと思います。

 

1. アプリをインストールする

まずはスマートフォンにアプリをインストールしてください。

Speech Texter(無料)

Android端末用:こちらからアプリをインストールできます

※現時点ではiPhone端末用のアプリは用意されていないようです。iPhoneを使っている人は、Speech Texterと同じ機能が使えるこちらのアプリを使ってみてください⇒ Speechy-lite (インストール後、左上のメニューにある「音声認識言語」を英語にしてください)

この記事では、このSpeech Texterで話を進めていきますが、音声をテキスト化できるものなら何でも構いません。

パソコンを使いたい人は、以下のページにアクセスしてください。PC版の文字起こしソフトを使うことができます。(もちろん無料です)

PCブラウザ用:公式ホームページへ(Speech Texter)

 

2. テーマを決めて話してみる

アプリを開いたら、さっそくマイクボタンを押して何か話してみましょう。

マイクを押すと、ボタンが赤くなります。この状態で話すと、音声が文字に変換されていきます。

speech-texterの使用画面。マイクのボタンが赤く光っています。

※スマホ内蔵マイクへのアクセスを許可しないと機能しませんので注意してください

 

実際に学習につかうときは、テーマを設定して話すと効果的です。

私の場合は、オンライン英会話レッスンを受ける前に、このアプリを使ってスモールトークの練習をしています。

レッスンが始まると、「How are you?」「What’s new?」といった質問を先生がしてくれるので、近況や週末に起こったことなどを毎回共有するようにしているのですが、

あらかじめ話したい内容をアプリで練習しておくと、かなりスムーズに話せるようになるので会話が盛り上がります。

と同時に、そこで使ったボキャブラリーは練習と本番でしっかり定着させることができるので、一度の練習で二度おいしいというわけです。

フリートークの練習に限らず、英検二次試験の面接対策、TOEFLのスピーキングパート対策、プレゼンテーションの準備など、このアプリはいろんな目的に幅広く使えます。

テーマが思いつかない人は、ESLの質問リストからランダムに質問を選んで、英語で答えてみても面白いですよ。

 

3. 話した内容をチェックする

ひと通り話し終えたら、マイクをOFFにしてテキストを確認します。

speech-texterの使用画面。実際につかったところです。

そして、分からない表現や単語について調べていきます。

 

繰り返しになりますが、この方法の良いところは「話したことがテキストできちんと残っている」ところ。

そのおかげで、テキストを眺めながら

「あ~、本当はここでこう言いたかったけど、どう表現していいか分からなくてごまかしたんだよなぁ」

とか、

「そういえばいつもこの表現使ってるんだよね・・・。もっと別の言い方ないのかな~?」

と言ったような、かなり具体的な振り返りが可能になります。

しかも、そうやって調べた単語は「自分が使いたかったもの」なので、記憶に定着しやすく、新しいボキャブラリーがどんどん身についていくんです。

語彙力を強化するまたとないチャンスなので、少しでも気になったものは積極的に調べていきましょう。

 

4. 学んだことをさっそく使ってみる

疑問が解消したら、もう一度トークに挑戦してみましょう。

その際、新しく学んだボキャブラリーを意識して文章に組み込むようにすると、学習効果が高くなります。

Speech Texterのキーボード入力を活用して、どこからが2回目のトークか分かるように「second challenge」のような見出しを書き込んでおくと、後で見返したときに便利ですよ。

speech-texterの使用画面。「second challenge」というテキストを入力しました。

 

参考:2回目のトークが終わったところ

speech-texterの使用画面。2回目の音声がテキストで示されています

 

トークが終わったら、また振り返りをします。

あとは同じことの繰り返しです。

トークの内容を途中で変えてもいいし、また同じトークに挑戦してもOK.

必要だと思うやり方でスピーキングの練習を続けていきましょう。

テキストは日付入りで保存することができるので、新しく学んだボキャブラリーを箇条書きにして残しておいてもいいかもしれませんね。

speech-texterの使用画面。新しく学んだ表現を箇条書きにして入力したところです。

 

さらに学習効果を高めるために

これまで共有してきた方法でも十分効果を感じられると思うのですが、

スピーキング中、そしてテキストを見ながら振り返りをしている最中に、ちょっとした工夫をすると更に効果がアップします。

 

1. 活用する文法を意識的に変える

表現の幅を広げるために、同じ内容を違う文法を用いて言ってみましょう。

例えば、「花が綺麗で驚いた」という内容を言いたいとき、工夫をすれば色んな言い方ができることが分かります。

  • I was surprised and thought “These flowers are beautiful!”.
  • There were beautiful flowers there, so I was surprised.
  • Beautiful flowers made me surprised.

敢えていつもとは違う言い方にチャレンジしてみることで、表現のバリエーションを広げることができます。

※厳密に言えば、例に挙げた3つの文はそれぞれニュアンスが違うので、文脈によって最適なものを選ぶ必要があります。でも、主語を変えたり、文のつなぎ方を変えたりして表現の幅を広げようとすることは非常に効果的です。

 

2. 話すスピードを変えてみる

練習に慣れてきたら、話すスピードを変えて「特定のスキルを伸ばす訓練」をするのも効果的です。

やり方は大きく2つ。

ゆっくり話すことで正確な言葉遣いに意識を集中させる方法と、思いついたままスピーディーに話すことで、言葉の反射神経や実践力を鍛える方法です。

  1. スピードを落として正確に話す
    正確性を高める訓練になります。冠詞や三人称単数、時制などを気にしながら話すことで、自分がよく間違えるところに気づいて直せるようになります。また、難しい内容でも正確に表現することが求められることで、文法の理解がより深まります。
  2. スピードを上げて即興で話す
    会話のテンポを大切にすることで、即答力を高めます。知っている単語・表現をつないで言葉をつくる方法が学べます。つなぎ言葉やフレーズ、シンプルな言葉をうまく使って話すクセが身につきます。

どちらもやってみると結構ためになるし面白いので、ぜひ学習に取り入れてみてください。

 

スピーキングにまだ自信がないという人は、英語日記を書くところから始めてもいいかもしれません。

じっくり時間をかけて英語の文章を考えることができ、1日1行から始めてもいいので、英語のアウトプットを無理なく習慣にすることができますよ。

詳しい学習法についてはこちら ⇒ 英会話のボキャブラリーを効率的に増やす英語日記の書き方