英語をつかって英語を学びたい人におすすめの英語教材(目的別)

英語をつかって英語の勉強をしていると、日本語を介さずに英語を理解するセンスや力が身についてきます。
なので、英語レベルがある程度高くなってきた人(目安は中級ぐらい)は、英語で書かれた英語教材をつかって勉強することをお勧めします。
いちいち頭の中で英語を日本語に、日本語を英語に翻訳していては、聞き取りのスピードも会話の瞬発力も思うように上がっていきませんので(^^ ; )
この記事では、TOEIC対策や英文法および日常会話の習得につかえる、英語で書かれたお勧めの教材を紹介したいと思います。
目次
TOEIC対策(Listening&Reading)にお勧めの英語教材
TOEIC Skills シリーズ
まずはTOEIC対策本から。
TOEIC Skillsシリーズはスコア別に3冊出版されています。
出題形式ごとに重要語句や文法をおさえていき、各章末のミニテストで理解を深めるという構成になっているので、独学で勉強するのに使いやすくてお勧め。
A4サイズで約300ページあるので少しかさばりますが、写真も文字も大きく、余白を広めにとっているので、とても読みやすいです。
Mp3形式のオーディオファイルがCDに収められているので、音源をスマホにうつして簡単に持ち運べます。
すでにTOEICのスコアを持っている人は、自分のスコアに合ったものを選びましょう。まだTOEICを受験したことがないという人は、①TOEICの点数と英会話レベル(CEFR)の対応表と②英会話レベルの定義(CEFR) を参考にしてください。
Building TOEIC Skills【Score 450-550】
Developing TOEIC Skills【Score 650-750】
Mastering TOEIC Skills【Score 850-990】
英文法を学ぶのにお勧めの英語教材
英文法の教材は、世界的なベストセラーになっているGrammar in Useというシリーズを紹介します。
シリーズは大きく①アメリカ英語版、②イギリス英語版の2つに分かれます。
Grammar in Use(アメリカ英語版)
アメリカ英語版は初級と中級の2冊です。
文法を英語で理解するのは少し難易度が高いですが、例文や練習問題がたくさん盛り込まれていて、文法知識が自然と身につくように体系化されているので、英語で学ぶことに慣れてしまえば特に問題はありません。
初級のみ公式サイトで中身を確認できるようになっています。
初級: Basic Grammar in Use – 4th Edition.
中級: Grammar in Use Intermediate – 4th Edition.
Grammar in Use(イギリス英語版)
イギリス英語版は3冊。内容構成はアメリカ版とほとんど変わりません。
日本はアメリカ英語を学校で学ぶので、アメリカ英語版で問題ないと思いますが、「Grammar in Use」(画像中央の青い本)が特に有名でまとまりが良いとされているので、イギリス英語版でも気にしないという中級の人にはこの本をお勧めします。
初級:Essential Grammar in Use – 4th Edition.
中級:English Grammar in Use – 4th Edition.
上級:Advanced Grammar in Use – 4th Edition.
日常会話を学ぶのにお勧めの本
日常会話を学ぶときは、少し易しめの教材から始めるのがポイント。聞き取れるのと話せるのとでは難易度がまるで違うからです。
特に日本はリスニングやリーディングを重視した教育になっているので、難しい単語や文法を知っているのに、会話になると基本単語すら出ないということになりがちです。
また、日常生活で出合うものの名前や言い回しをどれだけ知っているかが、英語の流暢さに大きく関わってくるので、自分のTOEICのスコアより低い教材を選んでも満足できると思います。
例えば中級レベルの人でも、初級レベルから順番に学んでいくことで、知らなかった身近なものの名前や表現法をたくさん知ることになるはずです。
Side by Side(TOEIC目安:250-500)
Side by Sideは中学生以上を対象にしたスピーキング用テキスト。イラストがふんだんに使われているほか、様々なアクティビティが用意されているので、楽しく効果的に英語を学ぶことができます。
英語が苦手でもスイスイ勉強を進められるように、難しい文法事項やくどくどしい説明がないので使いやすく、数々のオンライン英会話サービスでも推奨教材になっています。
Level1(TOEIC目安:250-350)
Level2(TOEIC目安:300-400)
Level3(TOEIC目安:350-450)
Level4(TOEIC目安:400-500)
番外編:An A-Z of Common English Errors for Japanese Learners (English version)
この本は教材ではないんですが、英語を英語のまま理解したいという人におすすめの一冊です。具体的な例を挙げながら、いかに英語と日本語が違うかを解説してくれています(もちろん全て英語)。
例えば、「いただきます」や「ごちそうさまでした」、「よろしくお願いします」などの日本語に相当する英語は存在しないことなど。
英語と日本語はそれぞれ異なる文化背景から成立している言語なので、翻訳して理解することには限界があるということをしっかり理解できます。
理解が進むと意識が変わるので、英語の学び方も自然に変わっていきます。
他にも、「日本語の感覚で英語を話そうとすると”My family is four people.”となるけど、正しくは”There are four people in my family.”。なぜなら…」といった具合に、英語の感覚を身につけるヒントなどが載っています。
読み物としても楽しめるので、日本語版を買ってざっと目を通すだけでも、役に立つと思います。