英語の勉強がつまらない人へ - 最高に刺激的なTED学習法

英語の勉強って、地味でつまらないものが、結構多いですよね。
- ひたすら音読をし続ける
- テストのために単語を丸暗記
- 辞書で英文を和訳していく
必要だと頭では分かっていても、正直やりたくない自分がいる…
そんな経験はありませんか?
そんな人にオススメなのが、TED Talksという動画をつかった学習法。
最高に刺激的なプレゼンテーションを観ながら、
リスニング力を高めたり、表現やボキャブラリーを増やしたりできるんです。
2018/5/26:更新
目次
TED Talksとは?学習のメリットは?
まずはTED Talksについて、簡単に説明しておきたいと思います。
TED Talksとは、“Ideas worth spreading “(広まる価値のあるアイディア)というコンセプトのもと、
様々なプレゼンテーション動画をネット配信しているメディアです。
スピーカーは、業界の第一線で活躍している人や著名人、各分野の第一人者、障害や差別、社会的・経済的な格差を体験してきた人など。
扱われているテーマは、
科学、ビジネス、世界情勢や社会・環境問題など、本当に様々です。
TED Talksの一例(10選)
※字幕の操作は、動画右下にある「吹き出しマーク」から行えます。場合によっては [cc] という表示になっているかもしれません。動画は全て無料で視聴できます。
1
Do schools kill creativity?-学校教育は創造性を殺してしまっている(19分24秒)
2
Your body language may shape who you are-ボディランゲージが人を作る(21分2秒)
3
The power of vulnerability-傷つく心の力(20分19秒)
4
The secret to desire in a long-term relationship-長く続く恋愛関係における欲望の秘訣(19分10秒)
5
Hidden miracles of the natural world-自然の世界に秘められた奇跡(7分24秒)
6
A robot that flies like a bird-鳥のように飛行するロボット(6分19秒)
7
What it’s like to be Muslim in America-私を見て、あなたはどう思いますか?(16分16秒)
8
Depression, the secret we share-鬱、私たちが共有する秘密(29分21秒)
9
What really matters at the end of life-人生を終えるとき本当に大切なこと(19分7秒)
10
My daughter, Malala-私の娘、マララ(16分36秒)
※ちなみに最後の動画は、人権運動家であるマララ・ユスフザイさんのお父さんです。
イーロン・マスク、ビルゲイツ、アメリカの元副大統領アル・ゴアなどの著名人もスピーカーとして登壇しています。
こういうのって普通は、海外の有名大学で行われるゲストスピーカーの講演会に出席したり、
一般の人は入れない会員制のカンファレンス、高額プログラム、富裕層が集まるディナーショー?とかに参加したりしないと聞けないような内容ですよね。
それがワンクリックで聞けるなんて、すごいことだと思いませんか?
TEDのビジョンに賛同して、世の中のために知識やアイディアを無償で提供しようというスピーカーの想いが伝わってきます。
TED動画は、様々な気づきや発見を与えてくれるので、楽しく英語を勉強し続けることができていいですよ。
TEDで学べること、メリット
TEDを使うことで具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
それは主に次の3つです。
TED学習法3つのメリット
1. ボキャブラリーが増える
プレゼンテーションの中で使われている単語について調べることで、ボキャブラリーを増やすことができます。ストーリーとセットで頭に残るので忘れにくく、どのように使えばいいかも分かるようになります。
2. リスニングの力が育つ
繰り返しプレゼンを聞くことで、聞き取れる単語や拾える音がどんどん増えていきます。また、スピーカーによってイントネーションや発音、訛り、話すスピードが違うので、様々な英語の聞き取りに耳が対応できるようになります。
3. 言い回し・表現が学べる
プレゼンテーションは日常会話とは違って、簡潔でオーディエンスを引きつけるような言葉遣いが好まれます。なので、複雑なことをシンプルに話したり、説明しにくいことを端的に表現できる言い回しなどが学べます。
TED Talksを使った学習法
それでは、TEDをつかった学習法を紹介します。
学習の手順
学習は以下の3つのステップに分かれます。
TED学習法3つのステップ
- 動画を観る
- 字幕なし
- 字幕あり(英語)
- 字幕あり(日本語)
- 単語の意味を調べる
- 繰り返し観る
手順1の「動画を観る」では、字幕のつけ方を工夫することで、学習効果をより高めていきます。
学習のやり方と効果を高めるコツ
まずは学習を始める前に、TED Talksのサイトで学習に使う動画を選びましょう。
スマホでの学習を考えている人は、アプリをダウンロードしておくと視聴がスムーズです。
1. 動画を観る
字幕なし
こうすることで、英語の音やリズムに耳を慣れさせることができます。意味が分からないところが多くても気にせず、どんどん聞くようにしましょう。
字幕あり(英語)
字幕で確認できたところは、次からよく聞こえるようになっていきます。
字幕あり(日本語)
ひとつひとつの意味は次のステップで確認していきますので、ここでは日本語字幕でプレゼンテーションの内容を理解しておきましょう。英語だけでは分からなかったところが明らかになることで、「もっと理解したい!」という気持ちが高まりますよ。
2. 単語の意味を調べる
TED Talksのサイトで英語スクリプトを確認できます。
※スクリプトを表示させる方法(動画下にある「Transcript」をクリック)
このスクリプトを使って、
分からない単語をひとつずつ調べていきましょう。
発音が分からないところは辞書を使うか、実際に動画で確認してみます。
こうすることで、
プレゼンテーションに使われているボキャブラリーを、一気にまとめて習得することができます。
しかもプレゼンで全てがつながっているので、記憶に残りやすく、効率的に語彙を増やすことができるんです。
単語帳をひたすら暗記するより、映像とストーリーに関連付けて覚えたほうが記憶効率がいいんですよね。
ちなみに、テーマを絞ってボキャブラリーを増やすのも効果的です。
例えば、ビジネスに興味があるなら「Marketing」「Advertising」、子育て関連なら「Education」、医療系なら「Medicine」「Mental health」といった具合に、
トピックに関する動画を検索して、ボキャブラリーを増やすんです。
※トピック検索の仕方(TOP画面右上にあるメニュー「DISCOVER」>「Topics」をクリック)
こうすれば、楽しみながら動画を観るだけで
自分が増やしたいと思ったテーマのボキャブラリーを、どんどん増やしていくことができますよ。
3. 繰り返し観る
単語の意味を調べ終わったら、すきま時間などを活用して、出来るだけ多く動画を観るようにします。
理想的なのは、
特に意識していなくても、プレゼンが単語単位で理解できるようになるまで繰り返し観ること。
最初のうちは
という状況に陥ることが多いと思いますので、そのたびにスクリプトや字幕を見て復習しましょう。
聞き取れることや分かることが増えていけばいくほど、あなたのリスニング力や語彙力は飛躍的に向上していきます。
また、英語独特の言い回しなども耳に残るようになるので、スピーキングの際に思い出して使えるようにもなっていきますよ。
お勧めTED動画
最後に、何から始めていいか分からないという人のために、個人的に面白いと思う「お勧めTED動画」を紹介しておきます。
簡単な解説も載せておきますので、気になるものがあったら実際に聞いてみてくださいね。
お勧めTED動画7選
1. 先延ばし魔の頭の中はどうなっているか(14分3秒)
Inside the mind of a master procrastinator
2. 子供の嘘は見抜けるか?(13分36秒)
Can you really tell if a kid is lying?
3. 障がい者のためのデザインは全ての人の役に立つ(13分18秒)
When we design for disability, we all benefit
4. 間違っているのに正しいと感じるのはなぜなのか(11分37秒)
Why you think you’re right – even if you’re wrong
5. ストレスと友達になる方法(14分24秒)
How to make stress your friend
6. 自分はいったい何者なのか-性格の謎を解き明かす(15分16秒)
Who are you, really? The puzzle of personality
7. 「与える人」と「奪う人」-あなたはどっち?(13分28秒)
TED動画で英会話レッスン
学んだことをスピーキングの練習に活用したいという人は、
少しレベルがあがりますが、オンライン英会話レッスンを利用するという手もあります。
mytutor(マイチューター)
こちらのスクールではTEDをつかったレッスンを受けることができます。
せっかく覚えたボキャブラリ―も、実際に会話の中で使っていかないと定着していかないので、マンツーマンレッスンはとても効果的です。
また、興味のある話題だと「話したいこと」が自然に出てくるので、
「話したいことが言葉にできない」という状況に陥ることになります。
実はこれはスピーキング力を高める大きなチャンスです。
自分が話したいことを言葉にできるようになって初めて、本当の意味でその言葉を使えるようになり、習得したことになるからです。
こういう気づきや体験が積み重なることで、自然に自分の言いたいことが「適切な英語表現」で口から出てくるようになっていきます。
【公式ホームページ:mytutor(マイチューター)】
もっと短い動画教材を活用する方法
TED動画で学習を進めていると、
と感じることがあります。
内容はとても面白いんですが、1つのプレゼンテーションにいつまでもかかりっきりだと、マンネリしたり疲れたりすることもありますよね。
そういう人にお勧めなのが、English Central(イングリッシュセントラル)という動画教材。
English Central
なんと無料登録をするだけで、1本30秒~2分程度の短いショートストーリー、著名人やセレブのインタビュー、映画の予告編や日常会話シーンなどが見放題になるんです。
もちろん字幕の切り替えもできるので、この記事で紹介した学習法をそのまま応用することができます。
話題のYoutube動画、海外のCM、キッズ、ビジネスシーン、TOEIC対策など取り扱っているジャンルが幅広く、更新頻度も高いのも魅力。
海外のCMやインタビュー動画なんかは、自分ではなかなか探せなかったり、教材も売っていなかったりするので、すごく重宝しますよ。
【公式サイト:格安オンライン英会話【イングリッシュセントラル】】