英会話学習における教材とフリートークの上手な使い分け方

肩肘をついて悩んでいる女性の様子。机の上には英語のテキストが広げられています。

※更新日 2021/8/28

教材とフリートーク。

それぞれの特徴をつかんで、賢く使い分けられていますか?

教材とフリートークの特徴

世の中には、英語に関するノウハウ本や学習サイトが溢れていますが、教材学習を勧めているものがある一方で、フリートークでアウトプットを繰り返すべきというものもあります。

一体どちらが正しいのでしょうか?

結論から言うと、どちらにも長所・短所があるので、片一方に固執するとうまくいかなくなります。

両者の特徴について理解したうえで、必要に応じて使い分けることが重要なんです。

では、それぞれの特徴を見ていきます。

教材の特徴

英語のテキストを2冊広げ、電子辞書つかって学習している様子。ペンと眼鏡がその脇に置かれています

まず、教材にはどのような特徴があるのでしょうか。

例えば、学校の英語の教科書を思い出してみましょう。

テーマごとのページがあり、長文、語句・単語の解説、練習問題という形にパート分けされていますよね。

表や写真、イラストなどが使われていて、理解しやすいように工夫されています。

教材の目的

このようにつくられている理由は、教材が、「頭でしっかり理解する」ことを主な目的として作られているからです。

絵や図をつかって体系的に整理することで、知識を習得しやすくしているんです。

もちろん、ロールプレイや英作文のようなアウトプット学習もありますが、あくまで習ったことを定着させるための練習であることが多く、その目的は英語の知識を習得するということにあるケースがほとんどでしょう。

つまり、「学ぶ内容が体系的に整理されている」というのが、教材の主な特徴だといえます。

フリートークの特徴

スーツを着たビジネスマン風の男性英語講師が、微笑みながら腕を組んでこちらを見ている様子。

一方で、フリートークの場合は、会話の中で英語を積極的にアウトプットすることを求められます。

特に決まった形式や手順はないので、自由にコミュニケーションをとりながら、会話の流れや内容にあわせて、反射的に英語を話さなければなりません。

フリートークの目的

フリートークの主な目的は、

  1. 英語でのやりとりに慣れる
  2. 英語を実践で使えるようにする

この2点なので、敢えて散発的・場当たり的なやりとりを繰り返すんですね。

黙ってしまうと会話が進まないので、強制的に英語を話さなければなりません。

教材とは対照的に、「英語をつかう機会が、散発的に用意されている」というのが、フリートークの特徴といえます。

特徴のまとめ

教材とフリートークの特徴をまとめると、以下のようになります。

教材の特徴

  1. 体系的な学習
  2. インプット型
  3. 「理解」を重視

フリートークの特徴

  1. 散発的な学習
  2. アウトプット型
  3. 「実践」を重視

それぞれの特徴をつかんで、学習の効果を高めるために上手く使い分けましょう。

 

教材とフリートークを使い分けるコツ

コツ1: 選択と集中

「選択と集中」という言葉を聞いたことはありますか。

これは、

成果を最大化するためには、もっている資源を一番効果が上がりやすく無駄がないところに集中させる必要がある

という意味の言葉です。

学習の効果を上げるには、有限な時間やお金、集中力やモチベーションなどの資源を、一番効果があがりやすいところに集中的に投下する必要があります。

教材とフリートークを使い分けるときは、それぞれの特徴を最大限に生かすことを考えましょう。

文法や単語・表現など、新しい知識を習得したいときは教材を利用し、会話のなかで反射的に英語を組み立てられるようになりたいなら、フリートークを利用しましょう。

よくやってしまいがちな間違い

意外とやってしまいがちなのが、インプット学習とアウトプット学習を、逆の方法で行ってしまうパターン。

例えば、「これで英語が話せるようになる!」という類の自習教材を見たことはありませんか。

冷静に考えれば分かると思うのですが、フリートークの練習をせずに、教材学習だけで英語を話せるようにはなりません。

もちろん、ひとりでも瞬間英作文などでスピーキングの練習を行うことは出来ますが、会話の中でアウトプットの練習をしなければ、結局のところ、実践では使えません。

教材はあくまでインプットに長けた学習法なんです。

この場合、英会話に必要なボキャブラリーや文法のインプットを教材で行ったあと、オンライン英会話などを使い、フリートークで英語を話す訓練を行ったほうがいいでしょう。

コツ2: 比重を変える

次に重要なのが、教材とフリートークをバランスよく組み合わせるということ。

例えば、インプットが重要な状況では、時間の70%を教材に、30%をフリートークに割く。

アウトプットが重要な状況では、割合を逆にする、といった具合に学習を進めます。

つまり、状況によって比重を変えながら学習を進めるということです。

教材とフリートークの相乗効果

教材とフリートークを並行して学習する理由は、そうすることで、双方の長所を最大限に生かしながら、短所を打ち消すことが出来るからです。

具体的には、以下のような相乗効果が期待できます。

主な4つの相乗効果

1. 使える英語が手に入る

教材学習で学んだ英語は、フリートークで使うことによって「使える英語」へと磨かれていく。学んだことが通用するかどうかは実際につかってみないと分からない。

2. 無駄な学習がなくなる

フリートークという英語を使う機会があるからこそ、教材で何を学習すべきかが分かる。実践の場がなければ、教材で使えない知識を勉強し続けるというリスクを排除できない。

3. 表現の幅が増える

フリートークだけの学習だと、使える英語表現が偏っていく。教材学習で様々なボキャブラリー、言い換えや文法を学ばないと、臨機応変に言い換える力が育たず、表現のバリエーションも増えない。

4. 弱点を克服できる

フリートークはある分野に特化して学ぶという体系的な学習が出来ない。教材学習があれば、フリートークで分かった苦手分野を重点的に克服する勉強ができる。

 

教材とフリートークを使い分けるときは、「選択と集中」の観点で、より大事な方にリソースを集中して配分し、比重を変えながら両方に取り組むことで、大きな相乗効果を発揮するということを意識しましょう。

そうすることで、教材、フリートークの特徴を最大限に生かし、学習をより効率的に進めることができるようになるはずです。

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