英会話を意識した瞬間英作文トレーニングのやり方

男性が手帳にメモをとっているところです

※2021/8/29更新

瞬間英作文トレーニングとは、日本語をすばやく英語に直す学習法のこと。

「英文法の知識はあるのに、うまく言葉を組み立てられない・・・」

という人にとって、とても効果的なトレーニングです。

ただし、何も考えずにただ英訳を繰り返すだけでは大きな効果は期待できず、それどころか会話に使えない思考プロセスを身につけてしまう可能性すらあるので注意が必要です。

そこで今回は、実際のトレーニング方法をふまえながら、英会話を意識した瞬間英作文のやり方ついて、具体的に解説したいと思います。

 瞬間英作文とは?なぜ必要?

女性が考え事をしているところです。

まずは瞬間英作文について、どんなものかを簡単に説明しておきたいと思います。

瞬間英作文とは、冒頭でもお伝えしましたが、「日本語をすばやく瞬間的に英語に直すトレーニング」のことです。

例えば、

「あなたは幸せですか」

という日本語を確認したら、

すぐに “Are you happy?” と英語に直し、

「ビルの前に立っているあの男の人は誰ですか?」

という日本語を確認したら、

さきほどと同様に “Who is that man standing in front of the building?” と素早く英語に直します。

このトレーニングを何度も繰り返すことで、単語や文法の知識が、英会話でつかえるレベルにどんどん磨かれ、短時間で英語を組み立てることが可能になっていきます。

 

英語の語順を身につける必要性

このトレーニングが必要になる理由は、日本語と英語の語順の違いにあります。

さきほどの文の日本語

「あなたは幸せですか?」

と、その英語訳である

Are you happy?

の語順を比べてみてください。

あなたは 幸せ ですか
Are you happy?

全く違うということが分かるでしょうか?

日本語が「あなたは」から始まっているのに対して、英語は “Are(~です)” から始まっていますね。

“Are you happy?” を日本語の語順で並べると、こんな間違った英語になってしまいます。

You happy are ?
(あなたは 幸せ ですか?)

語順が違うということは、日本語の感覚で英語を話しても、正しい英語にならないということを意味します。

このことから、英語を話せるようになるには、英語の語順を理解し、その感覚をつかまないといけないということが分かります。

 

瞬間英作文は、正しい語順で話すトレーニング

実は、文法のルールを学んだり、日本語を見ながら英作文に取り組んだりするだけでは、この英語の感覚をつかむことが出来ません。

例えば、

「私は彼女が何歳なのか知らない」

という英語は、

I don’t know how old she is.

となりますが、

日本語の場合「私は…彼女が…何歳なのか…」と言葉がつながっていくのに対して、

英語は “I don’t know…”(私は知らない…)から始まっています。

ですので、言葉にするときは当然、

“I don’t know how…”

という語順で話していきます。

ところが、日本語を見ながら英作文をすると、この通りに言葉を組み立てる練習はできません。

こんな思考プロセスをたどることになるからです↓↓↓

「私は・・・なので(私は)を使って、彼女の年齢だから her age(彼女の年齢)かな?あとは、知らない…あ、I don’t know(私は知らない)を使えるな。そっか!how old(何歳か)でつなげばいいんだ!そのあとは文法のルール通り、動詞→be動詞の語順で she is…できそうだ!文章にすると・・・I don’t know how old she is. よし完成!」

身に覚えはありませんか?

単語や文法の知識をつかって、分かるところから少しずつ文章をつくっていますよね。

 

この思考プロセスは、文法や言葉を組み立てる方法を習得するのには向いていますが、会話に使える「言語化のスキル」を磨くのには向いていません。

実際の会話では、前から言葉をつむいでいく必要があり、語順通りに考えることが求められるからです。

ですので、文法を英会話で使えるようにしたいなら、日本語を見ずに前から順番に英語をつくる練習をして、英語の語順や感覚を身につけなければなりません。

これが瞬間英作文トレーニングが必要とされる理由です。

 

瞬間英作文では、日本語を見ずに前から順番に英語を組み立てていくので、英語の思考プロセスで考える必要に迫られます。

試しに次の日本語を覚えて、何も見ずに英語にしてみてください。

「なぜあなたは英語が難しいと思うのですか?」

・・・どうですか?

前から英語にしていく難しさが実感できたのではないでしょうか。

瞬間英作文で大きな効果を発揮するには、英語の語順で前から順番に考えるという思考プロセスを意識しながら、トレーニングする必要があります。

このことをふまえたうえで、具体的なトレーニング方法をお伝えしたいと思います。

 

瞬間英作文トレーニングのやり方

女性がノートを広げながら考え事をしているところです。

一般的に「瞬間英作文」というと、口頭での英作文を指しますが、無理せず段階的に進めたほうが挫折しにくいので、ライティング(記述)とスピーキング(口頭)の2段階で進めていきましょう。

※ライティングをやってみて物足りなさを感じた人は、スピーキングから始めてもいいと思います。

 

1. ライティング(記述英作文)

まずは日本語を英語にして書くトレーニングです。

そこまでスピードを意識しなくてもいいので、英語の語順を意識しながら、前から順番に英文を書いていきましょう。

トレーニングの仕方

「昨日は何をしましたか?」

という日本語を見たら、日本語から目を話してその内容を記憶します。

そして、「前から順番に」内容を思い出しながら英語を書いていきます。

(例)“What… did you… do… yesterday?”

書いたあとは添削をし、間違いから自分の弱点や理解不足を認識します。

そして必要に応じて文法のテキストに戻り、正しい知識を身につけます。

このトレーニングでは、書き始めた手を止めずに最後まで書ききることを目標にします。

ゆっくりでもいいので、言葉を話す時のように前から順番に言葉をつむいでいってください。

また、英語を書くときは、日本語を見ないように気をつけてください。

日本語を見ながら書くと、どうしても知っている単語から書きたくなってしまうため、英語の語順を身につけるトレーニングになりません。

見たい気持ちをグッと我慢して、英文をすべて書き終えてから答え合わせをするようにしましょう。

 

2. スピーキング(口頭英作文)

ライティングに慣れてきたら、次は口頭での英作文に挑戦します。

トレーニングの仕方

「部屋をきれいにしておくことは重要です」

という日本語を見たら、

“It is important to keep the room clean.”

と、なるべく速く口頭で答えます。

途中で言葉に詰まっても、なんとかして英語をひねり出して答え、解答を確認して間違いを正しましょう。

このトレーニングも記述のときと同じで、日本語から目を離して「前から順番に」英語で答えていきます。

このトレーニングの目標は2段階に分かれます。

1つ目の目標は、途中で詰まってもいいので、言い間違いや言い直しがない状態で最後まで言えること。

この段階では、ゆっくりで構わないので、意識的に言葉を組み立てます。

2つ目の目標は、途中で止まることなく、最後までスムーズに言えること。

意識的に行っていた英作文を、意識せず自動的に口から出せるようにします。

日本語の文を見飽きるぐらいまで、何度も繰り返し練習しましょう。

 

お勧めの瞬間英作文テキスト

瞬間英作文は、日本語とそれに対応する英語の文が準備できれば、テキストがなくても練習できます。

でも、音源や詳しい文法の解説があったほうが明らかに学習効率がいいので、本腰を入れてやるなら、市販のテキストを用意してトレーニングすることをお勧めします。

 

耳で聞いて練習したい人向け

まずは、耳で聞きながら瞬間英作文の練習ができるテキストを2つ紹介したいと思います。

どちらも、「日本語⇒英語」の順番に音声が録音されているので、「耳で聞いた日本語を英語に直す」という形でのトレーニングが可能です。

ただし即答力が上がってくると、日本語が頭に残って邪魔に感じることがあるので注意してください。

英語を自動的に組み立てられるようになってくると、日本語を介在せずに考えることができるようになるからです。

そうなったときは、音声をつかわずテキストを見ながら訓練するか、聞いた日本語の内容だけを頭にとどめておき、その内容を英語化するように意識しましょう。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

中1、中2、中3という順番で、文法テーマ別に瞬間英作文用のテキストが収録されている。「日本語⇒英語」の音源つき。
見開きページの左に日本語、右に英語という形で見やすい構成になっていて使いやすいが、文法の解説はついていないので、文法知識を習得した上で、ひたすらトレーニングをしたいという人向け。googleブックス「瞬間英作文トレーニング」のページで中身の確認ができる。

英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング

「日本語⇒英語」の音源つき。中1、中2、中3という順番で文法テーマ別に収録されている。
最初に詳しい文法の解説があり、それをふまえて瞬間英作文トレーニングをするという構成になっているため、文法知識の見直し・確認も一緒に行いたいという人にお勧め。
※CDにはmp3データが入っているので、そのままではCDプレーヤーで聞けないことに注意。PCで再生するか、そこからスマホなどにうつす必要がある。

 

音読トレーニングに興味がある人向け

次に紹介するのは、英文を何度も繰り返し読む「音読トレーニング」の教材です。

音読には、英語の語順や文構造を、感覚や身体に染み込ませる効果があるので、英作文トレーニングと相性がよく、併用することで大きな相乗効果を期待することができます。

見開きの左ページに音読用の英文、右ページに対応する日本語訳という構成になっていて、瞬間英作文にも使えるので、音読に興味がある人は一度検討してみてはいかがでしょうか。

毎日の英文法

英会話に使える文法が厳選され、文法テーマ別にネイティブの使用頻度が高い順に収録されている。
文法解説がイラストつきで分かりやすく、音読トレーニング用に構成されているので、英語の即答力だけでなく、音読によって英語の感覚を身につけたいという人にお勧め。
「日本語⇒英語」という音源はないので耳だけで瞬間英作文を行うことはできない(音声は英語のみ)