楽して賢く語彙を増やそう!英会話ですぐに使える単語の覚え方

看板にsubwayと書かれています。外国の街並みです。

※2021/8/29更新

英会話で使えるボキャブラリーを増やしたいなら、ただやみくもに単語を覚えるのをやめて、英会話に役立つように単語学習を進めなければなりません。

この記事では、英会話に必要な単語力を明らかにしたうえで、楽をしながら賢くボキャブラリーを増やす方法について紹介したいと思います。

英会話に求められる単語力とは

外国人と日本人で構成される男女5人が、お酒で乾杯しているところです。

実は「英会話に求められる単語力」と一言でいっても、リスニングとスピーキングでは、求められる単語力が違います。

なので、学習法を考えるためには、それぞれにおける単語の役割をしっかり理解することが欠かせません。

ひとつずつ見ていきましょう。

 

リスニングに必要な単語力

リスニングに求められるのは、

  1. 単語が聞き取れる
  2. 聞いてすぐ意味が分かる

この2点です。

単語が聞き取れなければ、相手の言っていることが理解できないし、単語が聞き取れても、意味を理解するのに時間がかかっていると、会話についていけませんよね。

このことから、リスニング力を高めるには、耳で聞いただけで単語の意味がすぐ分かるように訓練しておく必要があるということが分かります。

 

スピーキングに必要な単語力

一方でスピーキングでは、

  1. パッと単語が思いつく
  2. 正しい発音ができる

の2点が求められます。

例えば、カフェで隣の席に座っている外国人の方が、椅子にかけていたスカーフを落としたとします。

その時あなたは「落としましたよ」と声をかけることができるでしょうか?

適切な英語表現が思い浮かばないと、言葉に詰まってしまいますよね。

※「適切な英語表現」とは、伝えたい内容を表現する単語やフレーズ、文章のことです。文で話す場合は文法知識や英作文の力も必要になります。

また、単語が思いついたとしても、その英語が正しい発音で言えなければ、相手は「???」といった感じで、意味が分からず困った顔をするはずです。

結果的に、無言でスカーフを指さして気づいてもらうか、拾って渡すことになるでしょう。

このことから、スピーキング力を高めるには、言いたいことを想像したとき、すぐに適切な単語が思いつき、正しく発音できるようにしておく必要があるということが分かります。

 

英会話のための単語の覚え方

単語帳を読んでいるイメージ写真です

英会話はスピーキングとリスニングが同時に行われるので、これまで見てきたことをふまえてを単語の覚え方を考える必要があります。

少しややこしそうに思えるかもしれませんが、実はやることはシンプルで簡単。

英会話に必要な「たったひとつのこと」を意識した学習を続けるだけでOKです。

 

音・意味・文字のワンセット学習

単語を覚えるときに意識すること。

それは、

  1. 発音
  2. 意味
  3. 文字(つづり)

をワンセットで記憶することです。

このように発音と意味と文字が1つに繋がっていれば、リスニングでは発音を聞くと同時に単語とその意味が分かるようになり、スピーキングでは意味を思い浮かべると同時に、単語を正しく発音できるようになります。

また、文字(つづり)は、ライティングやリーディングにも役立ちます。

コミュニケーションの一環でメモやメールを書いたり読んだり、学習の過程で文法を学んだり英作文の練習をしたりと、幅広いシーンで読み書きの力は必要になるので、単語を書けるようにしておくことは必須です。

 

単語学習4つのステップ

具体的な学習のステップは、大きく4つに分かれます。実際に単語帳をつかって説明していきますね。

※ここでは便宜上、“property” という単語を覚えるケースを例にします。


引用: 単語帳「キクタンリーディング Basic 4000

 

1. 発音をおさえる

まずは音声を聞き、正確に何度か発音してみます。

発音の仕方が分からない場合は、発音記号を確認してみましょう。

propertyの発音記号です。

※それでも同じ音が出せないときは、ネットで「property 発音の仕方」のように検索すれば、詳しく説明しているサイトや動画を見つけられるかもしれません。

正確に発音できるということは、スピーキングだけでなく、リスニング力を高めるためにも重要です。

なぜなら、正確に発音できない単語は、聞き取るのが難しいからです。

特に発音が似ているまぎらわしい単語において、この傾向が顕著にあらわれます。

↓聞き分け出来ますか?↓

紛らわしい母音の発音

引用: Ecom英語ネット – English lessons

英語と日本語は使う音や音の出し方が全く違うので、なんとなく真似しただけでは正確な発音が出せず、その単語を聞き取ることはできません。

これを回避するには、一度しっかり時間をとって、正しい英語の発音について学ぶ必要があります。

※発音学習については、こちらに詳しくまとめました⇒正確な英語の発音を身につける方法

 

2. 中心的な意味を覚える

何度か発音してみた後は、その単語の中心的な意味を1つ覚えます。

propertyの中心的な意味である「財産」がマークで強調されています。

※拡大

property財産

ここで注意が必要なのは、中心的な意味だけを覚えるということ。

英単語はたいてい複数の意味をもっているので、真面目な人は全てを覚えようと頑張ってしまうのですが、そのやり方はおすすめしません。

単語と意味を1:1でインプットしておかないと、単語と意味がセットで想起できず、相手の言葉を理解したりこちらの意思を伝えたりするのに時間がかかってしまうからです。

 

3. 単語がもつイメージをおさえる

次に、単語が内包するイメージをおさえます。

英単語がもつ意味の広がりをイメージで捉えておくことで、単語をより立体的に理解し、活用範囲を広げるのが狙いです。

意味の広がりをイメージできれば、単語が中心的な意味で使われていないケースでも、その意味を推測できるようになるし、言葉にするときでも幅広いシーンや状況で使えるようになります。

 

まず例文を確認する

イメージをおさえるためにはまず、例文の中で単語がどのように使われているのかを確認することから始めます。

※拡大

例文:Homeowners have to pay property tax.(住宅所有者は資産税を支払わなくてはならない)

この例文では「資産」という使われ方になっていますね。

property の中心的な意味は「財産」でしたが、この単語には「自分が持っているもの」や「土地や住宅など」もイメージとして含まれていることが分かります。

一般的に財産というと「金銭」を想像してしまいがちですが、もっと広い概念ということですね。

 

次に他の意味を確認する

例文を確認したら、イメージを明確にするために、中心的な意味である「財産」以外にどんな意味があるかをざっと眺めます。

※拡大

property:財産、資産、所有物;(~ties)特性、特質(≒quality):属性

やはり持ち物のイメージから「所有物」という意味もあるようです。

また、特性や属性という意味もあるので、「自分に付着しているもの」、「無形のもの」もイメージに含むようです。

このように、例文での使われ方と複数の意味を合わせて確認すると、単語のもつ世界観やニュアンスが理解できるようになります。

そうすると、単語が中心的な意味で使われていないケースでも、意味を類推できる可能性が高くなります。

※単語によっては、全く異なる意味を複数もつものもあります。その場合は、中心的意味に近いイメージだけおさえておくようにしましょう。そのほかの意味は学習や実践の過程で「出合うたびに覚えていく」のが効率的です。

 

4. 記憶に染み込ませる

最後に、発音と意味と文字をワンセットで記憶します。

このときのポイントは身体のいろんなところや感覚をつかうこと。

  • 単語をで聞き、
  • でつづりを確認しながら
  • をつかって発音し、
  • 想像力で意味をイメージし
  • でつづりを書く

こうすることで、一度覚えたら忘れにくいと言われている長期記憶に単語を記憶させやすくなります。

覚えるときは、耳で単語が聞こえたときに、その単語の意味やイメージがパッと頭で理解できるという状態を目指しましょう。

これができていればリスニングはもちろんのこと、スピーキングの際にも単語を思い出しやすくなります。

 

単語を覚えるときの流れ

こうやって4つのステップを説明すると大変そうに思えるかもしれませんが、慣れてくると全ステップを一気に処理できるようになるので、ひとつの単語を覚えるのにそこまで時間はかかりません。

流れにすると、次のような感じです。

  1. 目で単語を見ながら音声を聞き、
  2. 口で発音を繰り返しながら中心的な意味と例文を確認し、
  3. 単語を書いてみる

3番は「エア文字」でも構いません。

私は電車通勤中、立ったまま単語帳を開くことが多かったので、空気中を指で小さくなぞってつづりを確認していました。

 

発音と意味、そして文字をワンセットで記憶できていれば、覚えた単語が実践で使えるということを、すぐに実感できると思います。

他にも工夫のしようはあると思いますので、ぜひ自分に合ったやり方を色々考えてみてください。

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